1. トップページ
  2. 鼻の症状

鼻の症状 NASAL SYMPTOMS

このような症状はございませんか?

  • 鼻水
  • 鼻詰まり
  • くしゃみ
  • 鼻血
  • 嗅覚障害
  • 顔面の圧迫感や痛み
  • においの異常(嗅覚の変化)
  • 鼻のかゆみ

代表的な耳の疾患

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛などのアレルゲン(抗原)が鼻の粘膜を刺激し、免疫反応を引き起こすことで発症します。種類としては、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)と通年性アレルギー性鼻炎(ダニ・ハウスダストなどが原因で一年中症状が続く)に分けられます。
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が原因で起こるアレルギー性の鼻炎や結膜炎のことです。免疫システムが花粉を異物と認識し、過剰に反応することで症状が引き起こされます。主に春(スギ・ヒノキ)や秋(ブタクサ・ヨモギ)に多く見られますが、地域や花粉の種類によっては一年中症状が続くこともあります。

[ 症状 ]
  • くしゃみが続く
  • 透明な鼻水が大量に出る
  • 鼻づまりがひどい
  • 目や喉のかゆみを伴うことがある
  • 鼻の奥がムズムズする
検査
鼻鏡検査
医師が耳鼻粘膜の腫れや色を確認します。
血液検査(特異的IgE検査)
アレルギーの原因を特定します。
治療
薬物療法
抗ヒスタミン薬(くしゃみ・鼻水を抑える)、ステロイド点鼻薬(鼻づまりを改善)、抗ロイコトリエン薬(鼻づまりに有効)などを使用します。
生活習慣の改善
室内の掃除をこまめに行い、ダニやホコリを減らしましょう。マスクや空気清浄機を活用する、花粉の時期は窓を開けすぎないといった対策も有効です。

アレルギー性鼻炎は、適切な治療と予防で症状をコントロールできます。つらい症状が続く場合は、お気軽にご相談ください。

鼻出血

鼻血の多くはキーゼルバッハ部位(鼻の入り口付近の粘膜)からの出血で、これは毛細血管が密集しているため、少しの刺激でも出血しやすいのが特徴です。
主な原因として、鼻を強くこする、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎による炎症、乾燥や刺激による粘膜のダメージ、高血圧による血管のもろさ、血液の病気や服薬(抗凝固薬・抗血小板薬)などがあります。

[ 症状 ]
  • 片側または両側の鼻から血が出る
  • 血の混じった鼻水が出る
  • 血液が鼻から喉に垂れて、口から出血しているように見えることもある
検査
鼻鏡検査
出血部位の確認を行います。
血液検査
血液の病気や異常がないか調べます。
内視鏡検査
鼻の奥の出血源を詳しく調べます。
治療
止血処置
圧迫止血、止血剤塗布などを行います。
高血圧や血液疾患の治療
基礎疾患がある場合は、そちらの治療も行います。
鼻の保湿
加湿やワセリン塗布をすることで、鼻腔内の乾燥を防ぎます。

鼻血は多くの場合、簡単な処置で止まりますが、頻繁に起こる場合や大量出血する場合は、詳しい検査が必要です。気になる方はご相談ください。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞に炎症が起こる病気です。風邪やアレルギー性鼻炎が原因で細菌やウイルスが入り込み、粘膜が腫れて膿が溜まることで発症します。種類としては、風邪などが原因で一時的に炎症が起こる「急性副鼻腔炎」、と、3か月以上症状が続く「慢性副鼻腔炎(蓄膿症)」があります。

[ 症状 ]
  • 鼻づまり、鼻水(黄色や緑色の粘り気のある鼻水)
  • 鼻や頬の痛み、重い感じ
  • 頭痛や額の痛み
  • 痰が絡む咳(特に夜間に悪化しやすい)
  • においを感じにくい(嗅覚障害)
  • 発熱や倦怠感
検査
鼻鏡検査、内視鏡検査
鼻腔内の炎症や膿の有無を確認します。
CT検査
副鼻腔に膿が溜まっているか確認します。
細菌培養検査
重症化した場合、適切な抗菌薬を選択するために実施します。
治療
薬物療法
抗生剤(細菌感染が疑われる場合)、抗炎症薬(炎症や痛みを和らげる)、点鼻薬(鼻づまりの改善)、去痰薬(膿や痰を排出しやすくする)などを使用します。
鼻洗浄(ネブライザー治療)
生理食塩水などで鼻を洗浄し、膿を排出します。
手術療法(慢性副鼻腔炎が重症の場合)
内視鏡を使った手術で副鼻腔の通りを改善します。

副鼻腔炎は放置すると慢性化し、治りにくくなることがあります。鼻づまりや黄色い鼻水が続く場合は、早めにご相談ください。

嗅覚障害

嗅覚障害は、においを感じる「嗅覚神経」や「鼻の粘膜」の異常によって起こります。主な原因には鼻の病気(副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻ポリープ など)、風邪やウイルス感染(インフルエンザ、COVID-19 など)、加齢による嗅覚の低下、頭部外傷(嗅覚神経の損傷)、神経疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病 など)などがあります。

[ 症状 ]
  • においを感じにくい、または全く感じない(嗅覚低下・嗅覚消失)
  • においが違って感じる(異臭症)
  • 本来ないにおいを感じる(幻臭)
検査
鼻鏡、内視鏡検査
鼻の粘膜や嗅覚神経の状態を確認します。
CT検査
副鼻腔や脳の異常を確認します。
治療
薬物療法
ステロイド点鼻薬(炎症を抑える)、抗ヒスタミン薬(アレルギーが原因の場合)、漢方薬などを使用します。
鼻の治療
副鼻腔炎・ポリープの治療を行います。
嗅覚リハビリテーション
においを繰り返し嗅ぐ訓練を行います。
手術
鼻ポリープや腫瘍が原因の場合、手術も検討されます。

嗅覚障害は、適切な治療で回復することがあります。においを感じにくいと感じたら、早めにご相談ください。