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口や喉の症状 MOUTH & THROAT SYMPTOMS

このような症状はございませんか?

  • 喉の痛み
  • 声のかすれ
  • 口の乾燥
  • 嚥下困難
  • 口内炎
  • 腫れ・膿が出る
  • 味覚の異常

代表的な耳の疾患

急性上気道炎

急性上気道炎は、風邪としても知られる疾患でウイルス感染によって引き起こされます。主にライノウイルスやコロナウイルス、アデノウイルスなどが原因です。上気道とは鼻、喉、喉頭、気管などの部分を指し、この範囲で炎症が起こることが特徴です。急性上気道炎は通常1週間以内で回復しますが、症状が長引く場合や強い症状が現れた場合には他の感染症(副鼻腔炎や中耳炎など)への進展が考えられます。

[ 症状 ]
  • 喉の痛み(風邪の初期症状)
  • 鼻づまりや鼻水、くしゃみ(透明または黄色っぽい鼻水)
  • 発熱(軽度~中等度)
  • 頭痛や倦怠感(風邪の症状としてよく見られる)
  • 喉のイガイガ感(飲み込みにくさ)
検査
喉の視診
喉の赤みや膿を確認します。
鼻鏡検査
鼻腔内の炎症や鼻水を確認します。
治療
薬物療法
解熱剤・鎮痛剤(発熱や喉の痛みを和らげる)、喉のスプレーやうがい薬(喉の炎症を抑える)、鼻づまりに対する点鼻薬などを使用します。
休養、水分補給
十分な休養と水分補給をすることで、回復を助けます。

急性上気道炎は通常1週間以内に改善しますが、症状が重くなったり長引いたりする場合は、気軽にご相談ください。

急性扁桃炎

急性扁桃炎は早期に適切な治療を受けることで、症状を軽減し早期回復が可能です。特に高熱や激しい喉の痛みが続く場合は早めの受診をお勧めします。急性扁桃炎を繰り返す場合は、口蓋扁桃を手術により摘出する事もあります。

[ 症状 ]
  • 喉の痛み(特に飲み込む時に強く感じる)
  • 発熱(高熱が出ることが多い)
  • 咽頭の腫れ(赤く腫れて、膿がたまることもある)
  • 全身倦怠感(体がだるく感じる)
  • 耳の痛み(耳に放散痛がある場合も)
  • リンパ節の腫れ(首のリンパ節が腫れて痛むことがある)
検査
喉の診察
発赤腫脹している部位や範囲を評価します。
血液検査
感染の程度や他の合併症の有無を調べます。
治療
薬物療法
抗生物質(細菌性の場合、抗生物質を処方)、解熱鎮痛剤(発熱や喉の痛みを和らげるため)、うがい薬や喉スプレー(喉の痛みを軽減するため)などを使用します。
休養、水分補給
十分な休養と水分補給をすることで、回復を助けます。
手術(重症な場合)
炎症が広がり膿瘍が形成される場合には、膿を排出するための処置が必要なことがあります。

急性扁桃炎は早期に適切な治療を受けることで、症状を軽減し、早期回復が可能です。特に高熱や激しい喉の痛みが続く場合は、早めに医師に相談しましょう。急性扁桃炎を繰り返す場合は、口蓋扁桃を手術により摘出する事もあります。

口内炎

口内炎は口の中の粘膜に炎症が起きる疾患で、一般的にはアフタ性口内炎(アフタ)と呼ばれるタイプがよく見られます。痛みを伴い食事や会話がしづらくなることがあります。原因としてはウイルス感染、細菌感染、ストレス、免疫異常、栄養不足、口腔内の物理的刺激などが挙げられます。口内炎は一般的に短期間で治癒しますが、繰り返し発症する場合や症状が重い場合は治療が必要です。

[ 症状 ]
  • 口の中の痛み(食事や飲み物を摂るときに痛みを感じる)
  • 口内に小さな潰瘍(白いまたは黄色っぽい膜に覆われた傷口ができる)
  • 周囲の赤み(潰瘍の周りの粘膜が赤く腫れることがある)
検査
視診
口内の潰瘍や赤みを確認します。
血液検査
原因となる疾患がないかを調べます。
治療
薬物療法
口内炎用の軟膏やジェル(痛みを和らげ、炎症を抑える薬)、うがい薬(抗菌・消毒作用のある薬で、口腔内の清潔を保つ)、鎮痛剤(痛みを和らげるため)を使用します。
栄養不足が原因の場合、ビタミンの補充も行います。

口内炎は通常、数日以内に治癒しますが、繰り返し発症する場合や長期間治らない場合は根本的な原因があるかもしれません。症状がひどくなる前に気軽にご相談ください。

味覚障害

味覚障害は、味を感じるために重要な役割を果たす舌や口腔内の異常、または神経系の問題によって引き起こされます。味覚障害の原因には、ウイルス感染(風邪やインフルエンザ、COVID-19などによる一時的な味覚の喪失)、薬物の副作用(抗生物質や化学療法薬など)、口腔内の疾患(歯周病や口内炎など)
鼻の疾患(副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などによる嗅覚の低下が原因で風味にも影響が出る)、神経疾患(神経障害、パーキンソン病など)、老化(加齢による味覚の衰え)などがあります。

[ 症状 ]
  • 食べ物の味が感じにくい、または全く感じない(味覚低下または無味症)
  • 味が異常に感じる(異味症、例えば甘いものが苦い、または酸っぱい)
  • 特定の味だけが感じられない(甘味、塩味、酸味、苦味の一部が失われる)
検査
視診
口腔内の異常や病変を確認します。
血液検査
全身の健康状態や潜在的な病気を調べます。
治療
原因に応じた治療
感染症の場合は抗生物質や抗ウイルス薬、口腔内疾患には局所的な治療を行います。
ビタミンや亜鉛の補充
栄養不足が原因の場合、ビタミンや亜鉛の補充も行います。
口腔ケア
歯周病や口内炎が原因の場合、口腔ケアを徹底しましょう。

味覚障害は、食事の楽しみが失われるだけでなく栄養摂取にも影響を及ぼすことがあります。原因によっては治療が可能ですので、味覚に異常を感じた場合は早めにご相談ください。

口腔・咽喉頭の腫瘍

口腔・咽喉頭の腫瘍は、口内や喉の部分にできる良性または悪性の腫瘍を指します。腫瘍は主に「良性腫瘍」と「悪性腫瘍(口腔癌、咽頭癌、喉頭癌)」に分類されます。良性腫瘍の場合、発育は遅く転移することはありませんが、放置すると周囲の組織に圧迫を与えたり、機能に影響を及ぼすことがあります。悪性腫瘍(口腔癌、咽頭癌、喉頭癌)は進行が早く、転移する可能性があるため早期発見が重要です。喫煙や過度のアルコール摂取がリスク因子として挙げられます。

[ 症状 ]
  • 口内や喉、頚部のしこり(腫れや硬い塊が感じられる)
  • 喉の痛みや違和感(特に食事時や話す時に痛みが増すことがある)
  • 声のかすれ(声の調子が悪くなる、または声が出にくくなる)
  • 飲み込みにくい(嚥下障害)(食物や飲み物が喉を通りにくく感じる)
  • 出血(喉や口内から血が出ることがある)
  • 耳の痛み(特に進行した場合、耳に放散痛が生じることがある)
検査
視診
口腔内や喉の腫瘍を直接確認します。
喉頭鏡検査
喉の奥や声帯の状態を調べるため、内視鏡を使用した検査を行います。
CT検査
腫瘍の大きさや広がりを確認します。
治療
手術
腫瘍の摘出、特に良性腫瘍や早期の悪性腫瘍には外科的切除が行われます。
放射線療法
悪性腫瘍の場合、手術後に放射線治療が行われることがあります。
化学療法
進行したがんに対して使用されることがあり、放射線治療と組み合わせることもあります

口腔・咽喉頭の腫瘍は早期に発見することで治療の選択肢が広がります。喉や口の中に異常を感じる場合は、早期に診察を受けることが重要です。特に喫煙や過度のアルコール摂取の習慣がある方は、定期的な検診が推奨されます。