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耳の症状 EAR SYMPTOMS

このような症状はございませんか?

  • 耳鳴り
  • 聴覚過敏音に対する不快感(音に敏感)
  • 耳の痛み・不快感
  • 難聴
  • 耳閉感
  • 耳垢詰まり
  • 耳だれ
  • 耳のかゆみ

代表的な耳の疾患

耳垢

耳垢は耳の外耳道で分泌される自然な物質で、耳の中を保護し異物や細菌から守る役割を果たしています。通常、耳垢は外耳道から自然に排出されますが、過剰にたまると耳が詰まったり聴力低下を引き起こすことがあります。

[ 症状 ]
  • 耳の中がかゆく感じる
  • 聴力が低下する(耳垢が詰まっている場合)
  • 耳の中が痛い、または不快感がある
  • 耳からの分泌物(耳垢が外に出ることがある)
検査
視診
医師が耳の中を確認し、耳垢の状態をチェックします。
治療
耳垢除去
医師が専用の器具や吸引装置を使用して耳垢を取り除きます。
耳垢軟化剤
自宅で耳垢を柔らかくするための点耳薬(耳垢軟化剤)を使うことがあります。軟化剤を数日間使うと、耳垢が自然に排出されやすくなります。

耳垢が固くなると自分で取り除くのが難しくなります。自己処理で耳垢を除去する事で、耳垢を押し込んだり外耳道を傷つける可能性があります。耳掃除だけでも気軽にご相談ください。

外耳炎

外耳炎は、外耳道(耳の穴から鼓膜までの部分)に細菌や真菌(カビ)が感染して炎症を起こす病気です。耳掃除のしすぎや、プール・お風呂での水の入りすぎが原因で発症しやすくなります。また、アレルギーや湿疹が原因で炎症が起こることもあります。

[ 症状 ]
  • 耳の痛み(特に耳を引っ張ったり押したりすると痛む)
  • 耳のかゆみや違和感、腫れた感じ
  • 耳だれ(耳から膿や分泌液が出る)
  • 聴力の低下(炎症がひどい場合)
検査
視診、耳鏡検査
耳の中を観察し、炎症や腫れの有無を確認します。
分泌物の検査
耳だれがある場合は、細菌や真菌の検査を行うことがあります。
治療
耳の清掃
医師が耳の中を清潔にし、炎症を悪化させる耳垢や分泌物を除去します。
点耳薬
抗生剤や抗炎症作用のある点耳薬(耳の中に垂らす薬)を使用します。
内服薬
炎症が強い場合は、抗生物質や痛み止めを処方することもあります。
生活習慣の見直し
耳を頻繁に触らない、水が入らないようにする、過度な耳掃除を控えるなどの対策が必要です。

中耳炎

中耳炎は、鼓膜の奥にある「中耳」に炎症が起こる病気です。風邪や鼻炎が原因で、鼻や喉の細菌・ウイルスが耳管(耳と喉をつなぐ管)を通って中耳に感染することで発症します。特に小児は耳管が短く太いため、中耳炎になりやすい傾向があります。中耳炎にはいくつか種類があります。

急性中耳炎
細菌やウイルスによる感染が原因で発症し、耳の痛み、発熱、耳だれなどの症状が現れます。小児に多く見られる疾患です。
滲出性中耳炎
鼓膜の奥に液体がたまり、難聴や耳の詰まり感を引き起こします。痛みは少なく、風邪の後などに発症しやすいのが特徴です
慢性中耳炎
長期間にわたる炎症が続き、鼓膜に穴が開くことがある疾患です。耳だれや難聴が主な症状で、手術が必要になる場合もあります。
[ 症状 ]
  • 耳の痛み(特に急性の場合)
  • 発熱(特に小児に多い)
  • 耳だれ(鼓膜が破れた場合)
  • 耳の詰まり感や難聴
  • めまいや耳鳴り(重症の場合)
検査
耳鏡検査
鼓膜の赤みや腫れ、耳だれの有無を確認します。
鼓膜の動きの検査(ティンパノメトリー)
中耳に水がたまっているかを調べます。
聴力検査
難聴の程度を確認します。
治療
抗生物質(細菌感染の場合)
急性中耳炎で細菌感染が疑われる場合に処方されます。
鎮痛薬・解熱薬
痛みや発熱を抑えるために使用します。
鼻や喉の治療
鼻の炎症を抑えることで、耳管の通りを改善し中耳炎の治りを早めます。
鼓膜切開(重症の場合)
中耳に膿がたまっている場合、鼓膜を小さく切開し膿を出すことがあります。
鼓膜チューブ挿入(滲出性中耳炎や再発を繰り返す場合)
鼓膜に小さなチューブを入れ、換気を改善する手術を行うことがあります。

難聴

難聴とは、音が聞こえにくくなる状態を指し、大きく分けると3種類があります。

伝音性難聴
外耳や中耳の異常により音が伝わりにくくなる難聴で、原因としては中耳炎や耳垢塞栓などが挙げられます。
感音性難聴
内耳や聴神経の障害によって生じる難聴で、加齢や突発性難聴などが主な原因です。
混合性難聴
伝音性難聴と感音性難聴の両方の要因が組み合わさった難聴です。
[ 症状 ]
  • 小さな音や会話が聞き取りにくい
  • 相手の話がこもって聞こえる
  • 耳鳴りがする
  • 会話の中で聞き返しが増える
検査
聴力検査
どの程度の音が聞こえるかを測定します。
ティンパノメトリー
中耳の圧力や鼓膜の動きを調べます。
耳の診察
外耳・中耳の異常がないかを確認します。
治療
薬物療法
突発性難聴や炎症が原因の場合に適用されます。
補聴器の装着
加齢性難聴や慢性的な難聴の場合、補聴器を使用します。
人工内耳手術
重度の感音難聴の場合、手術による治療も検討されます。
耳垢除去や中耳炎の治療
伝音難聴の場合、耳垢の除去や中耳炎を治療することで改善される場合があります。

難聴は原因によって治療法が異なります。聞こえづらさを感じたら、早めに受診することで、適切な対策が可能です。

耳鳴り

耳鳴りは、外部に音源がないにもかかわらず耳の中や頭の中で音が聞こえる状態です。耳鳴りの原因には、加齢や騒音による聴力低下(加齢性難聴、騒音性難聴)、ストレスや疲労、耳の病気(メニエール病、突発性難聴、中耳炎など)、血流の異常(高血圧、動脈硬化)、顎関節症や首・肩のこりなどが考えられます。

[ 症状 ]
  • 「キーン」「ジー」「ブーン」といった音が聞こえる
  • 片耳または両耳で音がする
  • 周囲に音がないのに聞こえる(自覚的耳鳴り)
  • 聴力低下やめまいを伴うことがある
  • 血流や筋肉の動きに関連して他人にも聞こえることがある(他覚的耳鳴り)
検査
聴力検査
難聴の有無を調べます。
ティンパノメトリー
中耳の状態を確認します。
耳鼻科的診察
外耳・中耳・内耳の異常をチェックします。
治療
薬物療法
血流改善薬、漢方薬などを使用します。
補聴器の装着
難聴を伴う場合、補聴器を使用します。
耳鳴り順応療法(TRT)
耳鳴りに慣れるためのリハビリを行います。
生活習慣の改善
ストレス管理、睡眠の確保、カフェイン・アルコールの制限などを行います。
音響療法
ホワイトノイズや環境音を利用し耳鳴りを和らげる治療を行います。

耳鳴りは治療により消すことは困難と言われています。適切な対策を取ることで症状を軽減できる可能性もありますし、難聴など他の疾患が見つかることがあります。気になる場合は早めにご相談ください。